◎ コゾノ式 良 く な る 通 信［Gold］ ◎ 第31号
● 上海で社会保険料率「引き下げ」、
杭州では料率「引き上げ」！～2013年10月分より
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━：2013.10.10発刊：◎◎◎
◎ 31号（上）のポイント
2013年10月1日より 上海 社会保険料率［引き下げ］実施中 ［会社負担分］合計２％、［個人負担分］合計０．５％
2013年10月1日より 杭州 社会保険料率［引き上げ］実施決定 ［会社負担分］合計０．４％増（生育保険）
小園です。
国慶節中に配信した［極秘版］メールマガジン
「来期計画のための［中国・昇給率］講座」は、いかがだったでしょうか？
［裏ワザ］的な内容でしたので、抵抗のある方もいらっしゃったのでは？？
と心配しています。。
◎「参考にはなったよ～」
◎「コレは使えないよ。ウチで求められるのは○○なデータだから」
◎「いつもは、▲▲な方法でやってるので、□□な情報があれば送って」
などなど。
ご意見・ご感想などがあれば、どんな些細な事でも構わないので
ぜひぜひお聞かせください！
さてさて。
国慶節が明け、２０１３年もいよいよラストスパート！
今回は、中国事業を進めるのは避けて通れない［コスト］となる
「社会保険」のニュースを取り上げました。
上海市では、［速報］（9月6日号）でお知らせしたように
● 社会保険料率の「引き下げ」
が今月（10月）から始まっています。
ところが、杭州市では10月1日から
● 社会保険料率の「引き上げ」
が「正式決定」となっています。
中国の社会保障制度の１つである「社会保険料」は、雇用すれば必然的に
［継続発生］する、重大なコスト要因ですので、影響を受けない会社は
ありません。
10月からの改正内容を改めて再掲載しておきましたので、今一度ご確認ください。
それでは、今回も最後までご一読ください。
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＜今回のポイント＞
◎ 上海市では、今月から「引き下げ」。
杭州市では、今月から「引き上げ」の［社会保険料率］
● 2013年10月1日より 上海 社会保険料率［引き下げ］実施中
⇒［会社負担分］合計２％、［個人負担分］合計０．５％
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出所：上海市人民政府 本市城鎮従業員社会保険納付比率に関する通知（原文）
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● 2013年10月1日より 杭州 社会保険料率［引き上げ］実施決定
⇒［会社負担分］合計０．４％増（生育保険）
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出所：
杭州市人力資源社会保障局、杭州市財政局、杭州市税務局
杭州市主要区における生育保険納付比率に関する通知（原文）
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では、順番に見ていきましょう。
まずは、コチラから
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● 10月1日より 上海 社会保険料率［引き下げ］
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詳細は、こんな風になっています↓↓。
◎［ 会社負担分 ］： 合計［２％］引き下げ
● 養老保険 １％の［引き下げ（↓）］
● 医療保険 １％の［引き下げ（↓）］
● 失業保険 ０．２％の［引き下げ（↓）］
● 生育保険 ０．２％の［引き上げ（↑）］
◎［ 個人負担分 ］：［０．５％］引き下げ
● 失業保険 ０．５％の［引き下げ（↓）］
実施日：２０１３年１０月１日～
※［旧・総合保険］加入者であった［外地農村戸籍者］の［医療保険］
については［据え置き］（会社負担：６％、個人負担：１％のまま）
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この改正によって、［会社負担分］はこれくらいの金額の［コスト削減］
となります（↓↓）。
● 最大（基数［上限値］の場合）————————
＜［旧・料率］での社会保険料・会社負担分［上限値］＞
＝ 約［５，２０８元］
＜［新・料率］での社会保険料・個人負担分［上限値］＞
＝ 約［４，９２７元］
——————————————————–
削 減 額 ：約［ ２８１元］×［該当者数］×［１ヵ月］
——————————————————–
※［手取り］で契約している場合は、個人負担分の０．５％も削減に
なりますね（ 差額＝１人当たり［７０．４元］）。
● 最少（基数［下限値］の場合）————————
＜［旧・料率］での社会保険料・会社負担分［下限値］＞
＝ 約［１，０４２元］
＜［新・料率］での社会保険料・個人負担分［下限値］＞
＝ 約［ ９８５元］
——————————————————–
削 減 額 ：約［ ５７元］×［該当者数］×［１ヵ月］
——————————————————–
※最低賃金など［手取り］契約となっている場合は、個人負担分の
０．５％も削減になります（ 差額＝１人当たり［１４．１元］）。
・・・ざっくり、こんな感じです。
単体で見ると大きな金額ではありませんが、
［該当者数］×［期間］分の［コスト減］ですし、
主に［会社負担分］が減額となりますので、従業員の給与が増える
ワケでも、個人所得税が増えるワケでもありません。
削減分は、そのまま［会社の利益］になるようなものですから、
やっぱり影響は少なくないですよね。
ところが、［杭州市］では［保険料率の引き上げ］が実施されること
になりました。
・・・金額としては、小さいのですが。
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● 10月1日より 杭州 社会保険料率［引き上げ］実施決定
※ ［生育保険］（全額［会社負担］）のみ
旧・料率［０．８％］ ⇒ 新・料率［１．２％］（０．４％増）
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ざっくり試算してみると・・・
● 最大（基数［上限値］の場合）————————
＜［旧・料率］での［上限値］＞ ＝ 約［１２０元］
＜［新・料率］での［上限値］＞ ＝ 約［ ８０元］
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増 加 額 ：約［ ４０元］×［該当者数］×［１ヵ月］
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● 最少（基数［下限値］の場合）————————
＜［旧・料率］での［下限値］＞ ＝ 約［ １６元］
＜［新・料率］での［下限値］＞ ＝ 約［ ２４元］
——————————————————–
増 加 額 ：約［ ８元］×［該当者数］×［１ヵ月］
——————————————————–
おおよそ、こんな感じになると思います。
中国の社会保険の主要な部分は、地方政府ごとに管理・運用して
いますので、地域ごとに差異がでてしまうのは不思議ではありません。
むしろ、世情的には「保険料率・引き上げ」の方が自然な気がします。
そういう意味でも、上海市の「保険料率・引き下げ」は驚きでした。
いかがだったでしょうか。
何らかご参考になれば幸いです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました！
コゾノ式 良くなる人事・組織研究所：小園英昭
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