◎ コゾノ式 良 く な る 通 信 ◎ 第29号(下)
● こうなってます。[ビザ]基本ルール
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━:2013.09.06発刊:◎◎◎
◎ 29号(下)のポイント
- 外国人(日本人)のための、中国ビザ取得の基礎知識
● [Zビザ]と[就業証]と[居留許可]って何がどう違うの?
● [ノービザ(ビザなし)]で入国してるんだけど、どうなの?
小園です。
さて、今回はブログ版[特別編集]の
● 中国ビザ取得の[基礎知識]です。
細かく言い始めるとキリがないので、今回は[盲点になりがちなポイント2つ]
をピックアップしました。
ぜひ、チェックしておいてください。
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(その1)
● [Zビザ]と[就業証]と[居留許可]って何がどう違うの?
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就労ビザ=[Zビザ]です。
でも、[就業証]とか[居留許可]とか似たような用語が出てきて混乱
してしまうかもしれません。
ちょっと整理してみましょう。
まず、基本です。
●[Zビザ]、[就業証]、[居留許可]は、全て[ベツモノ]。
[ベツモノ]っていう点を抑えておいてください。
中国で働いて「報酬」を得るために、許可を得る必要があります。
それが、[就業証]。
[就業証]は、[労働局(人力資源社会保障局)]が管轄しています。
[Zビザ]は、公安局(「出入境管理局」)という部署の管轄なので、
[ベツモノ]です。
[居留許可]も公安局管轄ですが、[Zビザ]とは目的が違います。
誤解を恐れず、わかりやすく表現すると・・・
●[Zビザ]=[就労]を目的として、中国に入国することの許可
●[居留許可]=中国に長期に渡って滞在する(=居留する)ことの許可
こんな風にご理解いただくのが良いかもしれません。
一言で[Zビザを取得する]とまとめて表現してしまいますが、その
取得手順は、こんな順番になっています。
1.中国側で、就業の許可[就業許可証]を取得する。
2.[就業許可証]をもって、日本側で[Zビザ]を取得して入国する。
3.[Zビザ]で中国に入国後、[就業証]を取得する。
4.その後に、[居留許可]を取得する。
こうして初めて、
● 期間中何度でも中国に出入国出来る状態
になれるんです。
上記3.で「Zビザ」を取得しますが、
実は、[Zビザだけ]では、1度国外に出てしまうと無効になる
●[1次ビザ]
なんです。
[期間中、何度も出入りできる]という[マルチ]の状態にするためにも
●[居留許可]が必要
になるんですね。
なので、一般的に[Zビザの申請]と呼ばれる手続きには、これら「全て」の
取得手続きを行っているとお考えくださいね。
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(その2)
● [ノービザ(ビザなし)]で入国してるんだけど、どうなの?
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日本のパスポートがあれば、中国にはビザなし[ノービザ]で15日以内
なら滞在できるようになっています。
ちなみに、中国に[ノービザ(ビザなし)]で渡航できるのは、
● 日本
● シンガポール
● ブルネイ
の[3ヵ国だけ]にしか認められていない[特例]です。
日本は、2003年9月1日から[ノービザ]の制度が適用になっています。
ビザ規定が厳しくなると、日本人からは「日本人を追い出そうとしているのか!?」
という声が聞こえてくるのですが。。
ノービザの制度があるというだけ「日本は優遇されている」とも言えます。
さて、この[ノービザ]ですが、ナニモノなのでしょう?
使う側にとっては「便利」なんですが、色々と手違いが起こったりもしています。
ちょっと調べて分かりました。
この[ノービザ]。
● [ノービザ]という、ビザの1種類
という扱いと理解いただくのが良いと思います。
つまり、渡航目的がある程度自由な[特例のビザ]という感じでしょうか。
観光目的でも、商用目的でも、親族訪問目的でも使える、と。
ただ、あくまでも[特例のビザ]なので、用途も限定的です。
例えば、駐在員の家族。
お父さんが就労の[Zビザ]を取得して入国し、家族が[ノービザ]で入国した、、
なんて場合、面倒です。
[ノービザ]は、[15日以内の入国が許可されてるだけ]なので、
[ノービザ]から、家族用[Sビザ]などへ現地側で[書き換えができません]。
あくまでも[特例]として[15日以内ならビザなしで入国できる]だけのモノ。
そこから、何か派生した利用・活用方法は難しい、、と。
そんな風に覚えておいていただくと良いと思います。
ご注意くださいね。
コゾノ式 良くなる人事・組織研究所:小園英昭
中国で駐在(仕事をする)場合、「Zビザ」、「就業証」、「居留許可」が必要ですが、殆どの駐在者は内容を理解してなくて、手続きを現地人に任せています。
基本知識は理解しておく必要があります。
今回の内容は非常に分り易く、コンパクトに纏められていますので理解しやすかったです。
今後ともよろしくお願いします。
富田様
コメント、ありがとうございました。
お役に立てて、嬉しい限りです。
今後ともよろしくお願い致します。
小園